「新しい、魅力ある学びの場の提供」を目指して、大阪産業大学にデザイン工学部が発足して1年が経ちました。この間に試みられた教育の実践-学生にとっては「学び」-は、新しく、魅力があり、楽しめるものであったかどうか、意義深く、役立つものであったかどうかが問われます。 また、デザインとテクノロジーがクロスオーバーするところに生まれる新しい領域に関わる学びの可能性、あるいは、デザイン工学部の独自の学風-それは、学部のアイデンティティ、学部が育てる新しい人材・職能につながるでしょう-が生まれ、展開しつつあるのかどうかを問う必要があります。 今や、「デザインの力」への期待は高まり、従来からのモノ・空間・環境づくりの分野ばかりでなく、新しい製品・技術開発、ビジネスの展開、経済・社会・政治における問題解決、より豊かな生活の希求などに欠かせないものになっています。 今回のフォーラムが、その点の再認識、確認に役立つことを期待しております。
教育事例報告 フィールドプラクティス報告(情報システム学科)

フィールドプラクティス実施の背景

近年、新卒生のコミュニケーション能力不足が問題になっています。
社会人として必要なスキルは資格や免許、 学位などのハードスキルが偏重されてきました。
しかし、スキルをもった人であってもその能力を発揮するためにはソフトスキルを必要とします。
どんなに素晴らしいことを思いついてもそれを誰かに伝える力がなければ
何も考えなかったことと同じことです。
コミュニケーション能力不足は特に、技術系の学生に見られるとされています。
そこで、当学科は学生のソフトスキル向上を目指し、カリキュラムを構成してきました。
その中で取り組みの一つがフィールドプラクティスです。
特に、コミュニケーション能力、グループワークを重視しています。

講義の目的

社会活動に触れる体験型の学習に重きを置いた実践的な教育を行います。
観察・体験・調査を通じ、情報技術が実社会で重要かつ、
不可欠であることを認識してもらうことを目的としています。
受講生は、
  1. 情報技術を取り巻く種々の環境・状況を含めた問題点を俯瞰する力
  2. 問題点から具体的な技術的課題を抽出する力
  3. 技術的課題を解決する知識
を養います。
本講義は、個人の能力向上を目指す他、チームとして問題解決する能力向上も目的とし、
特に、コミュニケーション能力向上を重要視します。
グループ活動が盛り込まれ、グループ内で議論する機会が多い、特徴的な講義です。
より実社会に近い実践的教育内容になっています。
12:00
開場
12:50
開会挨拶と問題提起/榊原和彦(デザイン工学部長)
13:10
教育事例報告① 情報システム学科のフィールドプラクティス
高橋徹(情報システム学科講師)
高井由佳(情報システム学科助手)
13:40
教育事例報告② 建築・環境デザイン学科のフィールドプラクティス
檀上祐樹(建築・環境デザイン学科助手)
鈴村僚子(建築・環境デザイン学科助手)
竹口健太郎(建築家/建築・環境デザイン学科特任教授)
14:10
休憩
14:25
講演① 桑原 教彰(京都工芸繊維大学 准教授)
「人に優しい社会のデザイン -介護における情報技術、ロボット技術の活用を例として-」
15:10
講演② 萬田 隆(tmsd萬田隆構造設計事務所 主宰、デザインエンジニア)
「構造デザインとは -アナログ×デジタル エンジニアリング-」
15:55
休憩(舞台替え)
16:05
パネルディスカッション
ファシリテーター:
松本裕(建築・環境デザイン学科准教授)
パネラー:
桑原 教彰(講演者)
黒田千恵莉(情報システム学科2回生)
後藤彰彦(情報システム学科教授)
高橋 徹(情報システム学科講師)
萬田 隆(講演者)
長谷川佳菜(建築・環境デザイン学科2回生)
足立 崇(建築・環境デザイン学科准教授)
檀上祐樹(建築・環境デザイン学科助手)
17:35
総括
17:50
閉会
ここに説明文
私がデザイン工学部情報システム学科に入って1年。最初は情報システム学科と言ってもパソコンを使うのだろうという程度の事しかわかっていませんでした。元々私は、中学校と高校の数学の教育免許を取得したくてこの学科に入ったのでそこまで深く情報システムについて考えていなかったからです。ですが、いざ授業が始まるとフィールドプラクティスなどの学部独特の授業を行っていて全く知識が無かった私でも興味を持って学ぶ事が出来ました。今では情報システムのたくさんの事に興味を引かれもっと学んでみたいと思うようになりました。この学部に入った事で自分の将来への道を広げる事が出来たと思います。これからもこの学部で知識を増やし学んで行きたいと思います。
ここに説明文